久しぶりにmonoのライブを観に行った。久しぶりとは言っても去年も6月に観たはずなので、一般的にはそこまで久しぶりではないかもしれないけれど。
 物販でライブ盤を売っていて、手に取ったらジャケットにForty-4 Recordの印字。懐かしすぎて、胸にきた。こうして久しぶりにブログなんてものを思い出したのもそのせい。Forty-4 Recordはmonoの最初のEPやCD-Rで売ってた後藤さんのソロワーク(LEFTとか)を出していた自主レーベルだったはずで、もうとうの昔に終わったものだと思っていた。きっとこの10年くらいでmonoを聞き出した人は知らないかもしれない。自分だって忘れていた。15年も経ってまた目にするとは思わなくて昔を思い出した。
 monoのライブが毎週、毎月のようにあった2001〜2004年頃、東京でのライブは全て足を運んでいた。あの頃monoのライブへ行くと見知った顔が幾つもあって、いつのまにか話すようになったり、ライブ後にご飯を食べに行くようになったりした。ライブ以外で彼らと会ったことはない。とても薄くて、でも濃い関係だった。monoが海外メインで活動するようになって東京でのライブの回数が減り、次第に会う頻度も少なくなり、姿も見なくなった。今はもう連絡もとっていないけれど、そういったことをForty-4 Recordの文字とともに思い出した。
 肝心のライブは、音が大きくて、耳が痛くて、途中から後ろに下がって聴いていた。よいライブだったと思うけれど、今夜はkidやhuman highwayやkarelia、com(?)、sabbathなどの以前の曲を一曲でもやってくれないだろうかと期待していた自分がいた。自分だってもう昔のようには最前列へは行かないけれど。それでも、やはりあの頃は自分にとって忘れがたいんだろう。考えてみればmonoのライブを初めて観てから16年。信じられないような時間だ。ちょうど今日のSEとして流れていたLOWもまた好きでよく聴いていたバンドで、それも相まって今夜はとても感傷的な夜だった。

2015/1/19

 もう音楽も漫画もまじめに追わなくてなってしまったけれど、たまに思い出したように以前よく聴いてたアーティストや漫画家の近況を調べてCDや漫画を買ったりする。気づいたときに、聴きたくなったときに。或いは感傷的な理由から。歳をとると色々なことがこぼれていく。毎日は単調化する。好みは固定化する。変化がどんどんと少なくなっていく。ここまで自分はそういう歳のとりかただ。それは歳をとったせいのことのようでいて、実は違うのかもしれないとは薄々気がついてはいる。
 自分にとっての”普通”とは何だいうことをこの頃よく考える。あまりにも普通が変わってしまうから。そもそも普通とは何だったのか。

 この2年くらいは何とかうまくやっていたと思うのだけれど。1週間ほど前に深夜に映画を観に行った。その帰り道に煙草を買って、公園で1人吸っていたときになにもかも空しく感じられて、それからまた眠れなくなってしまった。何が地雷かわからない。久しぶりにどうしたらいいかわからない。

 年をとるのは嫌だな。何か話すにも、書くにも理論武装がないとできなくなる。話したいことをただ話せる人、書きたいことを書き連ねていられる人は、一度でもその口を閉じちゃ、その手を止めちゃいけない。

 今日は仕事は休んで Godspeed You! Black Emperor のライブを観てきた。思い入れがありすぎてまともな感想はかけないけれど、よいライブだった。あっという間の2時間。明日も仕事休んで観にいく。
 それにしてもリキッドの音は何とかならないかな、と。リキッドとAXとUNITの音はどうしても好きになれない。特にリキッドは音圧を上げればいいんでしょって感じで、どのバンドのライブの音も同じような音になっちゃうのが何とも。